
おはようございます
こちらは
読書記録『潮騒』三島由紀夫 – 新潮文庫
の写真
先日、舞台となった神島や
三島由紀夫について深く調べる機会があり、
その流れでどうしても
改めて手に取りたかった一冊だ。
三島文学といえば、
絢爛豪華で重厚な、
あるいは血の匂いがするような美学を連想しがちだが、
この『潮騒』に流れているのは、
それらとは一線を画す
「根源的な生の輝き」だ。
三重県鳥羽市の神島。
その隔絶された島を舞台に描かれる、
若き漁師と海女のあまりにも純粋な恋。
潮の香り、
荒れ狂う波の音、
そして
若者たちの健康的な肉体。
文字を追うごとに、
僕の感覚は研ぎ澄まされ、
現場の騒音を忘れて
伊勢湾の潮風に包まれていく。
特に、
特殊効果演出家(特効屋)である僕の視線を奪ったのは、
あのあまりにも有名な「焚き火」のシーンだ。
荒れ狂う嵐の夜、
灯台の観測舎で向き合う二人。
その中心で燃える火は、
単なる暖を取るための道具ではない。
それは二人の命の鼓動そのものであり、
言葉にできない熱情の象徴だ。
僕が現場で仕掛ける「火」も、
本質的には同じ役割を果たす。
一瞬の閃光が、
観客の心の中に眠っている
純粋な感情を呼び起こし、
日常のノイズを焼き払う。
三島がこの作品で描こうとしたのは、
技巧を凝らした美しさではない。
自然という巨大な力に翻弄されながらも、
ひたむきに生きる
人間の「裸の魂」だ。
そこにある純粋さは、
どんな高度なテクノロジーを用いても
作り出すことのできない、
圧倒的なパワーを持っている。
3月までの目まぐるしい日々を終え、
4月、新しい年度が動き出す。
情報や流行に振り回されるのではなく、
この『潮騒』が描く自然の摂理のように、
もっと根源的で、
もっと力強いエネルギーを演出に宿していく。
純粋であることは、
最強の武器だ。
僕もまた、
自らの感性を研ぎ澄まし、
迷いのない真っ直ぐな火花を
世界に放ち続ける。
2026年の春。
僕は、
僕にしかできない「命の鼓動」を、
火と光によってデザインする。
今日という新しい一日に、
一切の混じり気のない、
最高のスイッチを押す。
< Purpose >
To enable us all to believe the possibility that the world is full of joy.
この世界が喜びに満ちているという可能性を、私たち全員が信じられるようにする。
祖母と父の名において
あなたにも、私にも、ワクワクする演出を
Specialeffect Concierge Hijiri Komine
特殊効果コンシェルジュ 酸京クラウド 小峰 聖
初出版情報は、コチラ


