おはようございます
実は私の1997本目のブログが、このような形になるとは
夢にも思って、おりませんでした。
一昨日の夜に連絡があり、昨日はこの事実をどう受け止め
どう理解し、どう咀嚼すればよいのか混乱しました。
混乱と言えば、今現在もそうです。
ここに、書こうか、書くまいか、迷いましたが、
こうしてあなたが読んでくれている時点で
私は今日のこのブログに書き残そう、と決意したという次第です。
弊社 酸京クラウドは、30~40年前から劇団四季様と
取引させて頂いています。
ガスボンベも、火薬も、人も、そして機材も出せるので。
あ、もちろん、特殊効果演出の、ですよ。
そしてそんな、長い長いお付き合いの中での、1つ目の大きな転機が、
25年前に開幕した ディズニーミュージカル『美女と野獣』
そして金字塔とも言える、次の大きな転機が、
2015年5月開幕の『アラジン』
その他の演目、『キャッツ』も『オペラ座の怪人』も
『ライオンキング』も『リトルマーメイド』も
四季さんのオリジナル演目も、沢山沢山、関わっていますが
私の著書 にも出てくる通り、近藤建吾さんとのエピソードは
我が社にとって、とても大きな意味を持つものだと常々想っております。
なんでこんな事を、書いているのかと言うと
実は先週、偶然にも、お目にかかったのです。
それも、うちの息子と一緒に。
竹芝の新劇場近くに、息子とたまたま出かけていた所
今考えても、あまりにも奇遇だったのですが
その日は、四季さんの新作『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の初日で
その自由劇場の入口付近に、近藤建吾さんがお出迎えで立っていらっしゃいました。
何たる偶然、近づいて久々にご挨拶させて頂き、息子を紹介できましたし、
「息子はお芝居には(まだ)興味がない」など(笑)談笑したところでした。
あれが最後になるとは。まだ、気持ちの整理が付いていません。
それともう1つ。
実は、劇団四季『アラジン』がコロナ禍で休止になり
さぁ、ふたたび再開、となった今年の7月15日にも、私がプライベートでチケットを買い
応援の気持ちで観劇に行った際に、ロビーでバッタリ近藤建吾さんにお目にかかりました。
「うちは万全の体制でお客様をお迎えしているから!」と気丈にされていた事を思い出し
この日に辿り着くまでにどれだけの準備をし、そしてどれだけご自身の仕事に
プライドを持ってやられているのか、改めて感じた事を思い出します。
私はコロナが憎いとか、コロナが怖いなどと思ったことは一度もありません。
しかし今回、近藤建吾さんを始めとする劇団の皆さんが、コロナに負けるな、
コロナでもやり抜くんだ、という強い思いで、頑張ってこられたことで
無理をしすぎたのではないかと思い、初めて
「コロナが憎い」
という感情が芽生えました。
近藤建吾さんが、弊社を信頼してくださり、
弊社に対し自社の社運をかけた大勝負に協力して欲しいと相談いただき、
一旦はお断りした私を口説き落とし、
それを実現まで牽引されたエピソードは著書を御覧ください。
私にとって近藤建吾さんは、信頼という心の絆で結ばれた、
最強のビジネスパートナーでした。
ご冥福をお祈りするとともに、今ここに残る我々、これをお読みのあなたもです、
一体何ができるのか、何を残して差し上げられるのか
改めて、想いを強く、するばかりです。
初出版『感動を伝える仕事』
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